グローバル化していく日本がついに

こんにちは家事代行サービスキャットハンド代表の小早川です。

先日の日経新聞に家事代行サービスのことが載っていたので一部ご紹介します。

政府は女性の積極的な社会進出や社会復帰を推進していることから今後家事代行サービスはさらに市場が拡大していくと考えている。

経済産業省が算出したデータによるとその規模はこの５年で現在の６倍、約６０００億の市場になるとしている。理由は共働き夫婦が全体の５０％を超えたことや晩婚化による単身男女の積極的な社会進出というところが家事を外注していく要因になっている。

これからは育児を保育園にゆだねるのと同じ感覚で家事を家事代行サービスにゆだねる時代がくるのだろう。

ある経営者の方がニュースで話しているのを聞いたが、数十年前までは水をコンビニで買うなんて考え方は日本人にはなかった、でも現在コンビニの清涼飲料の約4割は水が占めている、そしてどの日本人もお金を払って水を買うことに何の抵抗もない。

同様に子育てを他人に委託することにも抵抗はなくなってきている、そして次は家事を他人に委託する段階にきている。

それは日本人女性が自立して社会的地位を獲得しているからこそ発生する当たり前の現象で前向きにとらえるべきことだと。

僕自身それ自体は凄くいいことだし、これからの日本を考えても明らかに労働人口が枯渇するのは明白だ、３０代４０代の男女が社会で活躍できなければこの国に明るい未来はこないだろうと思います。

ただ、そこで大きな問題となってくるのが実際に家事サービスを行うスタッフだ。

上記のように日本人の労働力には限界値がある、そうなると頼りになるのは外国人労働者だ。厚生労働省の発表によるとここ１０年で外国人の労働者数は２０万人前後から７８万人（２０１４年１０月時点）に激増している。確かにここ数年コンビニに行っても飲食店に行っても外国人労働者は明らかに目立つようになったし、我々もそれに慣れたのか日本語に少し違和感があってもそこまで気にならなくなってきている気がする。日本人もだいぶグローバル化してきたのだろうか。

政府も外国人労働者の積極的な受け入れを推奨し家事代行サービスにおいても外国人労働者の受け入れができるよう規制緩和を進めていく方針のようだ。

まずは安倍政権が2013年12月に成立した国家戦略特区法で導入した特区（東京圏、関西圏、福岡市）に新たに追加になった仙台市、愛知県、秋田県仙北市で家事代行の外国人雇用の規制を緩和する。良質で安いサービスが増えれば家庭の家事負担が軽くなり、働く女性が増えるとの考えからだ。育児と仕事の両立支援につなげる狙いだ。

ダスキンやベアーズといった大手業者もこれに賛同し、今後積極的に家事代行の場に外国人スタッフを送り込む予定だ。

当然我々キャットハンドとしてもこれには賛同、追随していく方針だが、肝心のユーザーのみなさんはどうだろう？

国家としてグローバル化を推し進めて、外貨の流入を目的に外国人観光客を増やしていく、東京オリンピックも決まった、株価が上がり内需が拡大し円安になり日本の大手主要輸出企業の利益が拡大され有効求人倍率も上がり、今や飲食業界から建設業界まで労働力の枯渇は必至だ。

しかしそのスピードが速すぎて肝心の我々一般国民がこのグローバル化の波に乗りきれているのだろうか

下記の図は家事代行を利用しない人へのアンケート結果だ。

3位に上がっている「他人に家の中に入られることに抵抗がある」

現状でもこういった理由がある中、その他人が外国人だった場合にどれだけの日本人が抵抗なく受け入れることができるのか

この部分が今後日本が本当の意味でグローバル化でき、もう一度世界で活躍できる経済大国になれるかどうかの分岐点だと思う。

ただし、上記のアンケートは平成22年のものですでに5年前の情報で、これだけ海外旅行が身近になり、観光客が増え、外国人の移住者も増え、50年前と比べて格段に今の日本人はいい意味で外国人慣れしているし、元々順応力の高い日本人、特に現代社会でバリバリ働いている家事代行利用層の単身男女や共働き夫婦にとってはあまり抵抗感のないことなのかもしれない。

最近では20年前に移住してきたアフリカ系移民と日本人とのハーフの子だもが18歳ぐらいになり甲子園をわかした野球のオコエ瑠偉や、16歳で世界陸上に出場したサニブラウン・アブデル・ハキーム、女子バレー日本代表の宮部藍梨などスポーツの分野での活躍も目覚ましい。

きっと50年後には日本人は黒髪で目鼻が低いノッペリとした黄色人種という概念は過去のものになっているかもしれない（笑）

そして今の我々はそのことをなんの違和感もなく受け入れられることこそが真のグローバル化で必要とされていることなのかもしれないですね。